2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧
こちらの復習編。マジでメモ程度に。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon 予習編で書いていなかったが、本書では志向的特性や命題的態度との比較も述べられている。命題的態度だと「以下のように信…
メイク・ビリーブ説についての勉強の記録。他の回はこちらから。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon で、今回も問題提起的な章なのであまり中身が無い感じになります。ただし、私もつねづね疑問に…
こちらの復習編。時間の都合上 -導入則まで。 規則一般についての注意 等式(等号) 4つ目の規則である等式の規則は、(必ずしも)カノニカルでない要素間の等しさを定めているものと思われる。カノニカルな要素間の等しさは導入則で定められている。除去則…
他の回はこちらから。 今回は私の担当ではないのでゆるく。 規則一般についての注意 四種の規則が出てくる。 formation(形成) introduction(導入) elimination(除去) equality(等号) 導入と除去は自然演繹と同じようなものである(とマーティン=レー…
たいした議題もなかったが、こちらの復習編。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 発売日: 2016/05/30 メディア: 単行本 フィクションに対してマジになっちゃう人がよくいる。アプリでマンガを読むと、コメント欄でキャラク…
他の回はこちらから。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 発売日: 2016/05/30 メディア: 単行本 今回の第4章「生成の原理」は、表象体がいかにして虚構的真理を生成するか、という話題である。割と聴いたことがある話とかい…
ものすごく久しぶりの第三弾。このテーマはそのまま修論になる可能性があるので継続していきたい所存。 サムソン・アブラムスキー先生の1994年の"Proofs as Processes"(リンクはPDFです)という短い論文を読んだのでその記録である。 内容は"相互作用として…
こちらの復習編。他の回はカテゴリー「直観主義型理論」からどうぞ。 複数の仮定付の判断とコンテクスト B(x)の要素問題 予習編で、仮定付判断の例えば の要素は [B(a)] だが という判断もあって妙だと書いた。 の要素は何なのか。しかしこれは仮定のスコー…
ラジオ番組「伊集院光深夜の馬鹿力」に「空脳アワー」という素晴しいコーナーがある。「脳がウッカリ」した体験を送るというのがテーマで、リスナーの幼少期の謎の記憶や自分でも意味のわからない勘違い、ちょっと不気味な話などがたくさん取り上げられる。 …
他の直観主義型理論勉強会シリーズはこちらから。 複数の仮定付の判断とコンテクスト 複数の仮定付の判断の解釈 コンテクスト 代入 その他の判断 集合とカテゴリー カテゴリーとは(集合との違い) 単純型理論と分岐型理論と可述性 関数はプリミティブ デー…
VTuberについて私は詳しくないのでいろいろ話を聞いた。 予習編で書いたが、門外漢の私からすると、VTuberの特徴は、それ自体がそこにいる感じ、そこに映っている絵についてそれがそのキャラクターであるかのように想像すること(想像活動のオブジェクト)、…
※本記事は竹本健治『匣の中の失楽』と手塚治虫『アドルフに告ぐ』の大きめのネタバレを含みます。 新装版 匣の中の失楽 (講談社文庫) 作者:竹本健治 発売日: 2016/01/08 メディア: Kindle版 アドルフに告ぐ 1 作者:手塚治虫 発売日: 2014/04/25 メディア: Ki…
お休みを挟んでこれの復習編。 等号の規則 これは導出可能規則と言ってもよさそうだけど、どうも導出体系ではないという点が重要そうなのでそうは言えない。特にカノニカルな要素を得る計算というのはあまりフォーマルに導入されていない。 が集合だと言って…
非常に良かった。アカデミー賞ってすごいなあ。 本作は「詩のような映画」とかよく言われているようだが、なんかこれは要するに筋のない映画というのを上品に言った表現と感じる。原作はノンフィクションなので、劇的な筋書きはなくドキュメンタリーというか…
論理学をそこそこ勉強すると遭遇するのがラッセルのパラドクスの議論である。このパラドクスは有名なので、あるいはここから論理学に入った人も多いかもしれない。確か私はそうだった気がする。もうあんまり覚えてないけど。 このパラドクスは現在の標準的な…
お笑いも差別とかイジメの助長とかに気をつけるようになってきているらしい。けっこうなことである。思うところもあるので、以下にメモっとく。 いじり 身体的特徴とかミスとかを笑い物にするのは"いじり"という。これはイジメを助長するのでよくないという…
私はアニメやマンガが好きだが、二次創作というのがおおむね好きではない。しかしだからといってこの世から二次創作文化が無くなれと思っているわけではない。まず、あくまで「おおむね」であって、良いと思う二次創作作品もそれなりにある。またそもそも、…
タイトルはさも「上岡龍太郎のパラドクス」なるものが存在しているかのように書いているが、これは私が提唱しているだけでまったく市民権を得ていない。というかこうやって一般に公表するのはこれが初めてである。 上岡龍太郎(1942〜)は、2000年に惜しまれ…
「羅小黒戦記」より 突然ですが皆さん、猫耳キャラといえば誰を思い浮べますか? 一人でも思い浮びますか? 何人も浮んでいますか? ではできるだけ多く思い浮べて見てください? … 猫耳キャラって意外と少なくないだろうか? 少なくとも私は、意外と猫耳キ…
ウォルトン『フィクションとは何か』読書会記録其ノ伍・第1章6節から2章終りまで(予習編) - 曇りなき眼で見定めブログ の復習をざっくりと。 不完全性とか矛盾とかの処理は、哲学というより個々の作品の批評(価値判断)とかジャンルの伝統の問題なのだと…
ケンダル・ウォルトン先生の『フィクションとは何か*1』(田村均訳)の読書会の記録でござる。「メイク・ビリーブ」というカテゴリーをクリックすると他の回も見られますよ。 受容則(想像しているという事実が想像を命令する) 1章6節の夢や白昼夢の分析は…