曇りなき眼で見定めブログ

学生です。勉強したことを書いていく所存です。リンクもコメントも自由です! お手柔らかに。。。更新のお知らせはTwitter@cut_eliminationで

相互作用としての計算

Rule-following(規則に従うこと)のパラドクスと超越論的シンタクス(ウィトゲンシュタイン、ルイス・キャロル、線形論理、相互作用の幾何学(GoI))

前に「型なし証明論」について紹介したので、勢いでもう一つ線形論理を使った哲学の論文を読んで紹介しまっせ。 cut-elimination.hatenablog.com Paolo Pistone "Rule-Following and the Limits of Formalization: Wittgenstein’s Considerations Through th…

「型なし証明論」について(推論主義、証明論的意味論、線形論理、相互作用の幾何学、ルディクス)

先日、一橋大学で↓こういうイベントがあった。 sites.google.com 講演者の豊岡正庸さんは私の直の先輩にあたる。たいへん優秀な方で、分析哲学・哲学的論理学の世界では注目の存在である。 豊岡さんの講演のなかで線形論理やジラール先生に触れた箇所があり…

"相互作用としての計算"調査記録その参「プロセスとしての証明」(アブラムスキー)

ものすごく久しぶりの第三弾。このテーマはそのまま修論になる可能性があるので継続していきたい所存。 サムソン・アブラムスキー先生の1994年の"Proofs as Processes"(リンクはPDFです)という短い論文を読んだのでその記録である。 内容は"相互作用として…

"相互作用としての計算"調査記録その弍

Wikipediaを見ていたら"interactive computation"と"interactive computing"は違うというようなことが書かれていて、ちゃんとページも分かれていた。両方を見たけれども両者の違いはよくわからない。interactive computation のほうには「数学的モデル」と書…

”相互作用としての計算”調査記録その壱

発端は照井一成先生の「相互作用としての計算」という論文である。しかしこれは「現代思想」(青土社)という学術誌よりはカジュアルな雑誌に掲載されたもので、内容的にもそれほど堅苦しいものではなく、論文というよりは論考とかエッセイと呼んだほうがよい…