曇りなき眼で見定めブログ

学生です。勉強したことを書いていく所存です。リンクもコメントも自由です! お手柔らかに。。。アマゾンアソシエイトやってまっせ。更新のお知らせはTwitter@cut_eliminationで

【BUMP OF CHIKEN】「天体観測」は天体観測に成功していないし「スノースマイル」は雪が降っていない【歌詞】

ラジオ番組「伊集院光深夜の馬鹿力」に「空脳アワー」という素晴しいコーナーがある。「脳がウッカリ」した体験を送るというのがテーマで、リスナーの幼少期の謎の記憶や自分でも意味のわからない勘違い、ちょっと不気味な話などがたくさん取り上げられる。 …

「直観主義型理論(ITT, Intuitionistic Type Theory)」勉強会ノート其ノ七「複数の仮定付の判断とコンテクスト」「集合とカテゴリー」(予習編)

他の直観主義型理論勉強会シリーズはこちらから。 複数の仮定付の判断とコンテクスト 複数の仮定付の判断の解釈 コンテクスト 代入 その他の判断 集合とカテゴリー カテゴリーとは(集合との違い) 単純型理論と分岐型理論と可述性 関数はプリミティブ デー…

ウォルトン『フィクションとは何か』読書会記録其ノ八・第3章(復習編)反射的表象体としてのVTuber動画配信(?)

VTuberについて私は詳しくないのでいろいろ話を聞いた。 予習編で書いたが、門外漢の私からすると、VTuberの特徴は、それ自体がそこにいる感じ、そこに映っている絵についてそれがそのキャラクターであるかのように想像すること(想像活動のオブジェクト)、…

ウォルトン『フィクションとは何か』読書会記録其ノ七・第3章(予習編)

※本記事は竹本健治『匣の中の失楽』と手塚治虫『アドルフに告ぐ』の大きめのネタバレを含みます。 新装版 匣の中の失楽 (講談社文庫) 作者:竹本健治 発売日: 2016/01/08 メディア: Kindle版 アドルフに告ぐ 1 作者:手塚治虫 発売日: 2014/04/25 メディア: Ki…

「直観主義型理論(ITT, Intuitionistic Type Theory)」勉強会ノート其ノ六「等号の規則」「仮定付判断と代入規則」(復習編)

お休みを挟んでこれの復習編。 等号の規則 これは導出可能規則と言ってもよさそうだけど、どうも導出体系ではないという点が重要そうなのでそうは言えない。特にカノニカルな要素を得る計算というのはあまりフォーマルに導入されていない。 が集合だと言って…

傑作映画『ノマドランド』の感想

非常に良かった。アカデミー賞ってすごいなあ。 本作は「詩のような映画」とかよく言われているようだが、なんかこれは要するに筋のない映画というのを上品に言った表現と感じる。原作はノンフィクションなので、劇的な筋書きはなくドキュメンタリーというか…

包括原理、ラッセルのパラドクス、ラッセルの(分岐)型理論、(ラッセルの)構成主義、部分構造論理

論理学をそこそこ勉強すると遭遇するのがラッセルのパラドクスの議論である。このパラドクスは有名なので、あるいはここから論理学に入った人も多いかもしれない。確か私はそうだった気がする。もうあんまり覚えてないけど。 このパラドクスは現在の標準的な…

"いじり"の笑いと"誰も傷つけない"笑いに関するメモ

お笑いも差別とかイジメの助長とかに気をつけるようになってきているらしい。けっこうなことである。思うところもあるので、以下にメモっとく。 いじり 身体的特徴とかミスとかを笑い物にするのは"いじり"という。これはイジメを助長するのでよくないという…

「二次創作の哲学と倫理」構築のための調査記録その1・著作権に入門する

私はアニメやマンガが好きだが、二次創作というのがおおむね好きではない。しかしだからといってこの世から二次創作文化が無くなれと思っているわけではない。まず、あくまで「おおむね」であって、良いと思う二次創作作品もそれなりにある。またそもそも、…

「上岡龍太郎のパラドクス」は何がどうパラドクスなのか?

タイトルはさも「上岡龍太郎のパラドクス」なるものが存在しているかのように書いているが、これは私が提唱しているだけでまったく市民権を得ていない。というかこうやって一般に公表するのはこれが初めてである。 上岡龍太郎(1942〜)は、2000年に惜しまれ…

猫耳キャラの文化史を調査しました(しています)

「羅小黒戦記」より 突然ですが皆さん、猫耳キャラといえば誰を思い浮べますか? 一人でも思い浮びますか? 何人も浮んでいますか? ではできるだけ多く思い浮べて見てください? … 猫耳キャラって意外と少なくないだろうか? 少なくとも私は、意外と猫耳キ…

ウォルトン『フィクションとは何か』読書会記録其ノ六・第1章6節から第2章終りまで(復習編)

ウォルトン『フィクションとは何か』読書会記録其ノ伍・第1章6節から2章終りまで(予習編) - 曇りなき眼で見定めブログ の復習をざっくりと。 不完全性とか矛盾とかの処理は、哲学というより個々の作品の批評(価値判断)とかジャンルの伝統の問題なのだと…

ウォルトン『フィクションとは何か』読書会記録其ノ伍・第1章6節から2章終りまで(予習編)

ケンダル・ウォルトン先生の『フィクションとは何か*1』(田村均訳)の読書会の記録でござる。「メイク・ビリーブ」というカテゴリーをクリックすると他の回も見られますよ。 受容則(想像しているという事実が想像を命令する) 1章6節の夢や白昼夢の分析は…

「直観主義型理論(ITT, Intuitionistic Type Theory)」勉強会ノート其ノ伍「等号の規則」「仮定付判断と代入規則」(予習編)

今回は私の担当ではないのでゆるく。 等号の規則 前回は"equality"を「同等性」とか「等しさ」と訳していたけど、今回は「等号」という訳も使う。記号と考えたほうが「規則」という概念と相性がいいかと思い。「判断の形式の解釈」の節では「カノニカルナ要…

【感想】劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』を観ましたよ【ふつうにネタバレ】

おもしろかった! 観る前 観た感想 細々したところ コナン映画って… 観た後 観る前 私はコナンはテレビアニメをそこそこ見ている程度で、原作は読んでいないし細かい設定まで追えていない。そしてめちゃくちゃ久しぶりに劇場でコナンの映画を観た。前に観た…

ウォルトン『フィクションとは何か』読書会記録其ノ四・第1章5節まで(復習編)

ウォルトン『フィクションとは何か』読書会記録其ノ参・第1章5節まで(予習編) - 曇りなき眼で見定めブログの復習 解釈を伴う鑑賞と二次創作は、想像活動という観点からは明確には分けられない。表象体が想像活動を促したりオブジェクトとなったり規則を定…

「直観主義型理論(ITT, Intuitionistic Type Theory)」勉強会ノート其ノ四「判断の形式の解釈」「命題」(復習編)

予習編はこちら 「直観主義型理論(ITT, Intuitionistic Type Theory)」勉強会ノート其ノ参「判断の形式の解釈」「命題」(予習編) - 曇りなき眼で見定めブログ 集合は型だと思ったほうがいいかも 3つの哲学 何がカノニカルな要素か? equality カノニカル…

ウォルトン『フィクションとは何か』読書会記録其ノ参・第1章5節まで(予習編)

ウォルトン『フィクションとは何か*1』勉強会。第2回は第1章の5節までです。 表象体をごっこ遊びの小道具(props)とみなすというアイデアを提示している。いろいろな物がごっこ遊びにおける想像にとって果すのと同じような役割を表象体も担うのである。しか…

【チェンソーマン】レゼのロシア語の歌(?)の翻訳と考察

『チェンソーマン』は全巻読んだのだけれど感想を書いていなかった。それはまた別の機会に。今回のテーマは同作の第43話で出てくるロシア語の歌である。実は私はロシア語がちょっとできるので、これを訳してこの歌がなんなのか考えます。 私は『チェンソーマ…

「直観主義型理論(ITT, Intuitionistic Type Theory)」勉強会ノート其ノ参「判断の形式の解釈」「命題」(予習編)

Per Martin-Löf, "Intuitionistic Type Theory", 1984の「判断の形式の解釈」「命題」の章を読んで訳したり考えたりしています。 判断の形式の解釈(Explanations of the forms of judgements) canonical、equality、computation 解釈とは 解釈と訳したのは…

ウォルトン『フィクションとは何か』読書会記録其ノ弍・序章(復習編)

ウォルトン『フィクションとは何か』読書会記録其ノ壱・序章(予習編) - 曇りなき眼で見定めブログの復習編です。たいしたことはないです。 表象体(representations)という漠然とした言葉を使うのは、あえてそうすることで確定した用法を持たせないためで…

「直観主義型理論(ITT, Intuitionistic Type Theory)」勉強会ノート其ノ弍「緒言」「命題と判断」(復習編)

「直観主義型理論(ITT, Intuitionistic Type Theory)」勉強会ノート其ノ壱「緒言」「命題と判断」(予習編) - 曇りなき眼で見定めブログ これの復習編です。 緒言 It is free from the deficiency of Russell's ramified theory of types, as regards the…

【今更ながら】(押井守ファンによる)『花束みたいな恋をした』の感想(徒然なるままに)

けっこう胸が締めつけられるというかなんというか、最後すっきりした感じで終ってよかったですよ。 あと相変らず清原果耶さんがいい感じの役で出てくる。 私は麦くんが言っていたような"責任"を負いたくないので人との関わりを最小限にしているのだなあ。そ…

ウォルトン『フィクションとは何か』読書会記録其ノ壱・序章(予習編)

ケンダル・ウォルトンの『フィクションとは何か』も勉強していきます。現題は"Mimesis as Make-Believe: On the Foundations of the Representational Arts"で、田村均先生による訳を使用*1。 そんなにガチではなくラフにいきます。今回は序章。 いろんな例 …

「深刻ぶった女はキレイじゃない」が真であるのは深刻ぶった女がキレイではないとき、またそのときに限る(ホフディラン「スマイル」の歌詞を考える)

タイトルは有名なタルスキの真理定義のパロディである*1*2。 タルスキはおいといて、ここではホフディランの「スマイル」という曲の歌詞を考察したいのよ。 www.youtube.com まあ名曲である。最近は森七菜さんのカバーによってリバイバルしている。 www.yout…

おすすめの記事

当ブログは論理学を中心とした哲学・数学・計算機科学の勉強記録と、アニメの批評・感想を中心に書いております。おすすめの記事は以下です。 cut-elimination.hatenablog.com アニメにもジェンダーやフェミニズムを考えるうえで示唆に富んだ作品はたくさん…

「直観主義型理論(ITT, Intuitionistic Type Theory)」勉強会ノート其ノ壱「緒言」「命題と判断」(予習編)

Per Martin-Löfの"Intuitionistic Type Theory"(1984)、通称ITT84*1の勉強会の記録でござる。今回はとりあえず、最初の2節で読んでもわからなかったところをメモっときます。 個人的な動機 緒言(Introductory remarks) ロジックと数学の関係 ラッセルの型…

おもしろアニメーション映画『JUNK HEAD』の簡単な感想

これは『プペル』の上位互換である。 私は情弱なのでこのたび初めてこの作品を知った。たいへんおもしろかった。アニメ映画『えんとつ町のプペル』に対する私の感想はこちらの記事を参照していただきたい→【感想】「えんとつ町のプペル」と「鬼滅の刃 無限列…

【今更ながら】『ジョゼと虎と魚たち』(アニメ映画)と『すばらしき世界』の感想

ものすごい街中に引越したのでシネコンが徒歩数分のところにある。ミニシアターもまあまあ近くにある。というわけなのでなるべく週一回くらいのペースで映画を観たろうかなと思っている。 当地で記念すべき最初に観た映画は『すばらしき世界』(以下:『すば…

「モーニング娘。の第3期メンバー」は確定記述句か? 問題の続報

【分析】「モーニング娘。の第3期メンバー」は確定記述句か?【哲学】 - 曇りなき眼で見定めブログ ↑この記事で「『モーニング娘。の第3期メンバー』は後藤真希という一人の人物を表現するが、これは確定記述句っぽくない」というようなことを書いた。ここで…