メイク・ビリーブ
こちらの復習編。そして最終回。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon 作品の奥に存在するキャラクター 最近は学園パロディを公式でやることが多いので二次創作と言いにくくなっている。しかも原作者…
メイク・ビリーブを題材とした雑談の記録。最終章であるよ。 他の回はこちらから。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon 10章後半では「非公式のごっこ遊び」というなかなか応用が効きそうな概念が出…
こちらの復習編。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon ガリヴァーもリリパット人も存在しないのなら、彼らについての命題も存在しない。それゆえ、ガリヴァーはリリパット人に捕らえられたという命…
シリーズの他の回はこちらから。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon 第10章のタイトルは「架空の存在者をしりぞける」というもので、虚構的対象と言われるものを存在者として認めないとする立場を…
フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon ぶっちゃけこの章のテーマはあまり関心がないというか、知識がなくて論じれない。拙者は学部時代はいちおう文学らしきものを専攻する学科だったけど、なんだかん…
過去の回はこちらから。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon フェミニズムと萌え絵批判の問題について考えていて、メイク・ビリーブを援用したい所存。あと佐々木敦先生の本をチラ見したら、(もち…
こちらの復習編。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon 音楽について。ライブで体を動かすというのを思い浮べると音楽のメイク・ビリーブがわかりやすいかも。 331ページなんかで論じられているが、…
メイク・ビリーブ、はじまるザマスよ! フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon 描出体の続きであるよ。 写実性 写実性(realism)についてはちょっと言いたい事例がある。ちょうど『機動戦士ガンダム …
こちらの復習編。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon 予習編でウォルトンは規約による説明を批判していると書いたが、全面的に否定しているわけではない。規約は十分条件ではないというだけである…
メイク・ビリーブだ! フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon 第8章のテーマは「描出体(depiction)」である。絵画を中心とした視覚的な表象体のことだが、しかし本書ならではの特徴づけで言語的な表…
こちらの復習編 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon インディアンスのネタ 予習編で書いていなかった大問題がある。M-1グランプリ2020のインディアンスの漫才である。 私は敗者復活から見ていたのだ…
メイク・ビリーブであるぞ。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon ここでは「虚構として成り立つと知ること」と「真なることを虚構において知ること」とか、参加する表象体とそうではない装飾とか、…
こちらの復習編。 www.youtube.com この動画のコメント欄に素晴しいコメントがついている。 劇場で見ました。客は6,7人しか居ませんでした。中盤で客が一人入ってきた時、私も含めた客全員がいっせいにその客のほうを見ました。みんなその客が銃を持って…
他の回はこちらから。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon 恐怖についてはこのあたりの回で触れたが、その伏線回収の章である。そこで私はアダルトビデオを見たときの性的興奮という例も出したが、…
こちらの復習編。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon ままごと ごっこ遊び 猫耳 女子高生設定の飲酒 朝のガスパール インタラクティブ・ライブ 小道具が小道具を生み出す。虚構が虚構をどんどん再…
メイク・ビリーブの読書会(雑談)だ! フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon 第6章では「参加」という言葉で子どものごっこ遊びと表象体の鑑賞との類似点と相違点を論じている。 ごっこ遊びに参加す…
こちらの復習編。マジでメモ程度に。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon 予習編で書いていなかったが、本書では志向的特性や命題的態度との比較も述べられている。命題的態度だと「以下のように信…
メイク・ビリーブ説についての勉強の記録。他の回はこちらから。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 名古屋大学出版会 Amazon で、今回も問題提起的な章なのであまり中身が無い感じになります。ただし、私もつねづね疑問に…
たいした議題もなかったが、こちらの復習編。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 発売日: 2016/05/30 メディア: 単行本 フィクションに対してマジになっちゃう人がよくいる。アプリでマンガを読むと、コメント欄でキャラク…
他の回はこちらから。 フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術― 作者:ケンダル・ウォルトン 発売日: 2016/05/30 メディア: 単行本 今回の第4章「生成の原理」は、表象体がいかにして虚構的真理を生成するか、という話題である。割と聴いたことがある話とかい…
※本記事は竹本健治『匣の中の失楽』と手塚治虫『アドルフに告ぐ』の大きめのネタバレを含みます。 新装版 匣の中の失楽 (講談社文庫) 作者:竹本健治 発売日: 2016/01/08 メディア: Kindle版 アドルフに告ぐ 1 作者:手塚治虫 発売日: 2014/04/25 メディア: Ki…
ウォルトン『フィクションとは何か』読書会記録其ノ伍・第1章6節から2章終りまで(予習編) - 曇りなき眼で見定めブログ の復習をざっくりと。 不完全性とか矛盾とかの処理は、哲学というより個々の作品の批評(価値判断)とかジャンルの伝統の問題なのだと…
ケンダル・ウォルトン先生の『フィクションとは何か*1』(田村均訳)の読書会の記録でござる。「メイク・ビリーブ」というカテゴリーをクリックすると他の回も見られますよ。 受容則(想像しているという事実が想像を命令する) 1章6節の夢や白昼夢の分析は…
ウォルトン『フィクションとは何か』読書会記録其ノ参・第1章5節まで(予習編) - 曇りなき眼で見定めブログの復習 解釈を伴う鑑賞と二次創作は、想像活動という観点からは明確には分けられない。表象体が想像活動を促したりオブジェクトとなったり規則を定…
ウォルトン『フィクションとは何か*1』勉強会。第2回は第1章の5節までです。 表象体をごっこ遊びの小道具(props)とみなすというアイデアを提示している。いろいろな物がごっこ遊びにおける想像にとって果すのと同じような役割を表象体も担うのである。しか…
ウォルトン『フィクションとは何か』読書会記録其ノ壱・序章(予習編) - 曇りなき眼で見定めブログの復習編です。たいしたことはないです。 表象体(representations)という漠然とした言葉を使うのは、あえてそうすることで確定した用法を持たせないためで…
ケンダル・ウォルトンの『フィクションとは何か』も勉強していきます。現題は"Mimesis as Make-Believe: On the Foundations of the Representational Arts"で、田村均先生による訳を使用*1。 そんなにガチではなくラフにいきます。今回は序章。 いろんな例 …