曇りなき眼で見定めブログ

学生です。勉強したことを書いていく所存です。リンクもコメントも自由です! お手柔らかに。。。更新のお知らせはTwitter@cut_eliminationで

連続大河私小説(創作)

重慶にて 第6話「方圓LIVE」

↓のつづきです。 cut-elimination.hatenablog.com 長旅だったが、ようやく方圓LIVEのある駅についた。今まで重慶のはずれの方の西南大学周辺にいたが、このあたりはビルも多くすごい人だ。 方圓LIVEは地下空間になっている。エスカレーターで降りると、中は…

重慶にて 第5話「中国の地下鉄」

↓の続き。 cut-elimination.hatenablog.com かなり長くスクールバスに乗っている感覚だった。それほど西南大学のキャンパスは広い。銀行とか団地みたいなのが見えて、もうキャンパスを出たかと思ったら、それもキャンパス内だった。ようやく門に着き、ゲート…

重慶にて 第4話「謎の女」

↓の続きです。 cut-elimination.hatenablog.com 男子学生に繋いでもらい、私を案内してくれるという女子学生からWeChatで連絡が来た。WeChatはインスタみたいな機能もあって写真を投稿できる。それを見てみると、その子はけっこう綺麗な子であった。 何度か…

重慶にて 第3話「アニメ」

↓の続き。 cut-elimination.hatenablog.com 学会2日目の昼、昼食ビュッフェを食べていたときのこと(この学会では大学キャンパス内のホテルでビュッフェが供されていたのだ!)。私は、行きでタクシーを手配してくれた男子学生に話しかけた(英語で)。 何を…

重慶にて 第2話「街の印象」

↓の続きです。 cut-elimination.hatenablog.com 重慶の街、というか西南大学周辺の印象を書いておく。 西南大学は重慶の中では外れの方にあるらしく、そこまで都会の感じではなかった。日本人はたいてい中国のことをナメていて、実際に行ってみるとものすご…

重慶にて 第1話「学会発表」

中国・重慶の西南大学で開かれたAsian Workshop of Philosophical Logicで発表してきた。 logic.swu.edu.cn 何度か発表してきた線形論理の研究成果だが、この度ようやく論文として受理された(何度か落とされた)。スライドは以下。 https://researchmap.jp/…

皮膚科の待合室で掻くのは恥ずかしい

痒い。皮膚科に行った。 私はもともとアトピー持ちで、常にどこかしら痒く、常にどこかしら掻いている。乾燥のせいか、それが悪化して傷だらけになったので、何年かぶりに皮膚科に行った。なんで悪化するまで放置していたのかというと、他に心療内科にも行っ…

「外国人観光客2」(連続大河私小説第6回)

(前回はこちら) 札幌に来る外国人観光客にムカついていた加藤晋太郎だったが、特に嫌なのが晋太郎の通うH大学のキャンパスに来る人たちである。キャンパスは広大なので雪遊びができる。それ目当てで外国人が集まってくる。しかし、学ぶために来ている学生…

「外国人観光客」(連続大河私小説第5回)

(前回はこちら) 加藤晋太郎は、札幌の中心部、札幌駅のすぐ近くに住んでいる。最近そのあたりは外国人観光客が多い。晋太郎は感覚がアップデートできていないので、外国人という存在に対し普通にイラついてしまう。特にアジア圏からの観光客に。まさに「TH…

「肉食」(連続大河私小説第4回)

(前回はこちら) 加藤晋太郎は動物倫理学についての本を読んで以来、肉を食べることは悪いことだと認識している。単純に、人間を殺すことは悪いことなのだから、そうした配慮の対象を他の動物にも拡げようという話である。また、食肉用の動物は劣悪な環境で…

「病院」(連続大河私小説第3回)

(前回はこちら) 加藤晋太郎は近所の心療内科クリニックに何年も通っている。札幌に来て少ししてからずっとである。抑うつ症状と不眠が主な原因。 主治医はやる気のなさそうな老人で、いつもこちらの話を聴いているのかどうかわからない人である。そんなん…

「コーヒー」(連続大河私小説第2回)

(前回はこちら) コーヒーの代替としてごぼう茶を飲み始めた加藤晋太郎。飲み始めた日は、珍しく日付が変わる前に眠った(晋太郎は病院で睡眠導入剤をもらっているので寝つきに問題はない)。ウィンタースクールをサボる代わりに明日こそ明るいうちから活動…

「ごぼう茶」(連続大河私小説第1回)

電気ケトルからコップに湯を注ぐ。コップにはごぼう茶のパックが入っている。パックは本来は急須用のもので、紅茶のバッグに付いているような紐がない。なのでスプーンを使ってうまくコップから取り出す。横着なことである。しかしこの加藤晋太郎という男は…