線形論理(ジラール)
前に↓のような発表をしたことがあった。 https://researchmap.jp/cut_elimination/presentations/50827047 相互作用的な計算を第一に考え、そこから論理を再構成しましょう、ルディクスを題材にそれを見てみましょう、という話。 そこで質問として出たのが、…
モチベーションをいろいろ書いていたので、ついでにジラールの最近のプロジェクトである超越論的シンタクスについて、現時点で私にわかる程度にモチベーションを書いておく。 cut-elimination.hatenablog.com cut-elimination.hatenablog.com λ計算では、計…
↓のようなことを書いたけどその続き。 cut-elimination.hatenablog.com さらに最近、某大学で線形論理のちょっとした入門トークをしてきた。そのスライドを公開中です。https://researchmap.jp/cut_elimination/misc/52556556 訂正:「表示的意味論」→「証明…
私の所属する某超一流大学哲学研究室の懇親会に出た際、後輩から「線形論理を研究するおおまかなモチベーションは何か?」的なことを訊かれた。その後輩は(メタ)倫理学をやっていて、倫理学のおおまかなモチベーションは「何がよいことか?」「どんな規範に…
東北大学がLLALという定期的な論理学の研究集会をやっており、それに招待していただいて講演というか発表をしてきた。 sites.google.com 雪で飛行機が飛ぶかどうか危ぶまれたが、大丈夫だった。家の水抜きを忘れたことに気づいてマンションの管理会社に電話…
↓こちら。線形論理の論文。 arxiv.org 哲学研究室ではarXivを使う習慣はないのだけど(哲学向けのプレプリントサーバもあるらしいけど)、諸事情により上げてみた。arXivってこういう仕組みなのだな〜と学べてよかった。OverleafにarXivに上げる用のファイル…
いまや若手分析哲学者の二大拠点となった(と私が勝手に思っている)北大と一橋大。それらの合同研究会が今夏も開催されました。今年で3回目。 sites.google.com 私は分析哲学ともまた違う謎の論理学をやる人間だが、発表させていただいた。ジラール理論を分…
バーミンガム大学にて開催されたTLLA 2025 (9th International Workshop on Trends in Linear Logic and Applications)という線形論理の国際ワークショップに参加して発表してきました。 lipn.univ-paris13.fr FSCDというもっと大きな学会の下位イベントとし…
線形論理のコンパクト性定理をテーマに書いたものが『新進研究者 Research Notes 第8号』に載りましたよ。↓からご覧いただけます。 pssj.info 文中で「本論文では〜」と書いてしまっているけど、『新進研究者 Research Notes』に載ったものって「論文」と言…
イギリスのシェフィールドに滞在しています。 2週間の予定で、いま1週目が終わったところ。1週目はMidlands Graduate Schoolin the Foundations of Computing Science 2025というのに参加していた。 www.andreipopescu.uk いろいろなトピックの講義を受けた…
このところ『リーディングス 数学の哲学』という本を読んでいる。数学の哲学の重要論文を翻訳して集めたものである。 リーディングス数学の哲学ゲーデル以後 勁草書房 Amazon ゲーデルの論文がいくつか入っている。それを読むと、ゲーデルという人は大大大論…
続きといえば↓これの続き。 cut-elimination.hatenablog.com 豊岡さんが型なし証明論と並べてもうひとつ挙げていた論文がAndreoli "Logic Programming with Focusing Proofs in Linear Logic"という論文。線形論理の世界では超有名な論文だが初めてちゃんと…
さらに勢いで↓これの続き。 cut-elimination.hatenablog.com 今回はJean-Baptiste Joinet, Thomas Seiller "From abstraction and indiscernibility to classification and types: revisiting Hermann Weyl’s theory of ideal elements"という論文をちょっと…
前に「型なし証明論」について紹介したので、勢いでもう一つ線形論理を使った哲学の論文を読んで紹介しまっせ。 cut-elimination.hatenablog.com Paolo Pistone "Rule-Following and the Limits of Formalization: Wittgenstein’s Considerations Through th…
先日、一橋大学で↓こういうイベントがあった。 sites.google.com 講演者の豊岡正庸さんは私の直の先輩にあたる。たいへん優秀な方で、分析哲学・哲学的論理学の世界では注目の存在である。 豊岡さんの講演のなかで線形論理やジラール先生に触れた箇所があり…
Mathematical Logic Advent Calendar 2024の16日目の記事として「ジラール入門 逆転の論理学者」というのを書きました。ジャン=イヴ・ジラールの理論について調べたことを徒然なるままに書いてたのですが、次第に「逆転の発想」というキーワードが浮かんでこ…
日本科学哲学会大会で線形論理についての研究を発表してきましたよ。いろいろとコメントいただけてありがたい。 全2日で2日目の発表だった。1日目は発表のことで頭がいっぱいになり(なんか発表内容におかしなところがあるんじゃないかと気付いてしまい)、2…
ここのところBoris Engさんという人の博論"An exegesis of transcendental syntax"を読んでいる。↓でダウンロードできる。 hal.science ボリスさん(苗字の読み方がわからない)はフランスの人で、2023年にこの論文で博士号を取得し、今は在野にいるらしい(…
線形論理の某研究を論文にまとめているところ。英語で書いている。やはりChatGPTはすごいわね。 無料のChatGPT 4o miniというやつを使っている。 chatgpt.com これで十分ですよ(長州力風に)。ログインすると「4o mini」の部分がとれる。フォントが多彩にな…
最近OCamlという言語でプログラミングの勉強をしている。↓の素晴らしい本を読んでいる。 *1" title="プログラミングの基礎 *2" /> プログラミングの基礎 *3 作者:浅井 健一 サイエンス社 Amazon 日本はOCamlほかML系言語の研究者がけっこういて、本やネット…
↓これの続き cut-elimination.hatenablog.com ふと思った。ジャン=イヴ・ジラールの哲学思想を研究する意味はどこにあるのか? ふと思ったというか、前から思っていたけどあまり気にしていなかったことを考えはじめた。 いまスチュワート・シャピロ『数学を…
↓これの続き cut-elimination.hatenablog.com 今回は内容的には「その1」の続きです。 cut-elimination.hatenablog.com ↑の「その1」で、証明ネットはusineの実例だというようなことを書いた。しかしジラール的には、証明ネットはまだまだ「偏見」から逃れら…
↓これの続き cut-elimination.hatenablog.com これまで「超越論的シンタクスは難しい!」と書いてきた。ではなぜ難しいのか、考えてみたい。 まず、そもそもジラール先生の論文は昔からかなり難しい。難しいというより読みにくい。論理学のテクニカルな部分…
↓これの続き cut-elimination.hatenablog.com 超越論的シンタクスの目的として、ジラール先生は「システムから自由な論理学」の構築を挙げている。第四論文"Transcendental syntax IV : logic without systems"のタイトルにもそれが表れている。 システムか…
久しぶりにジラール記事です。 最近はジラール先生の2010年代以降のプロジェクト「超越論的シンタクス」について調べている。現時点でのメモを書いておく。近く某所で発表するかもしれないので、ネタバレしない程度に。論文にするのは難しそう。以下はほんの…
Mathematical Logic Advent Calendar 2023 10日目の記事として線形論理の簡単な紹介を書きました! 論理学の知識がない人でも読めます。線形型システムの話もちょっと書いてますのでプログラマの方にもオススメです! drive.google.com
久しぶりに雑誌『現代思想』を隅々まで読みまっせ(「隅々」は言い過ぎだけど)。「〈計算〉の世界」という興味深い特集があったので。私は線形論理という計算機科学の文脈から出現した論理を研究しているわけだけど、論理の哲学というと言語との関連から語…
古典命題論理は決定可能である。すなわち、与えられた命題(あるいはシークエント)が任意のモデルで真どうか、もしくは証明可能かどうかを判定するアルゴリズムが存在する。わが研究室ではこれを↓の小野寛晰先生の解説論文で勉強するのが伝統らしいので読んだ…
慶應大学で開催されたジャン=イヴ・ジラール先生のセミナーに自力で行ってきた。初めてお会いした。私にとってのジラール先生はハロプロ志望の少女にとってのつんく♂のようなものである。緊張した。しかし持っていったご著書にサインも頂けたので満足。トゥ…
やりました。 drive.google.com のところがもう少し上手く書けないものかという感じがあるけれどまあまあまあ(追記:直してみました)。 (追記)いろいろ間違いや不備が見つかっているのであまり信じないように。 The Blind Spot: Lectures on Logic 作者:…