けっこうおもしろかった!
字幕もあったが朝早くしかやっていなかったので吹替に。
安藤サクラはたびたび声優業をやっているがなかなか良いんでないか。『屋根裏のラジャー』とともに(だめな)お母さん役がハマっている。
新千歳空港国際アニメーション映画祭でやっていて気になっていたがけっきょく観られなかったやつである。他にもいろいろな映画祭で上映されたらしい。フランスの作品。
まず絵が独特である。色は原色を使っていて、線は太かったり線が消えていたり。アート的だと思う。よくわからないがマティスとかフォービズムとかの系譜だろうか。あるいはポップアートみたいな。
話はコメディと聴いていたが、誰もボケを言ったりするわけでもない。根本的にズレた人が何人かいてどんどん話が転がっていく感じである。こういうのは構成力がモノを言う。巧みな脚本だと思う。後半どんどん地獄みたいになっていくのが前半からは予想もつかなくておもしろかった。
しかしよくこんなわけのわからない話で一本の映画が作れたものである。私は変にメッセージとか込められるより良いと思う。絵柄もこの話に合っているのかどうかわからないが、おもしろいからよしとする。
今のところ今年でいちばんおもしろかった漫画映画である。