曇りなき眼で見定めブログ

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『屋根裏のラジャー』なる総天然色漫画映画を観てきた!

 まあまあおもしろかった!

 欧米か!

 原作はイギリスの児童文学とのことで、キャラクターも街も欧米感がある。海外児童文学のアニメ化はもとが古典だったり舞台を日本に移したりというのが多いが、本作はスマホも出てくるし現代のイギリスを舞台にしているのが珍しい。珍しいというか妙な感覚だった。文字が英語と日本語が混在してしまっていたのはまあ難しいところだろう。

 話がちょっと弱い感じがあった。既視感があってあまり惹きつけられない。原作は売れてるらしいがこんなもんなんだろうか。

 全体的に薄らと退屈な感じがある。話が弱かったのに加え、カットごとの印象も薄かったように思う。ちょっとどのキャラクターも陰気すぎたか。音楽もウェットすぎる感じだった。

 それに対して最初と終盤の想像の世界の描写とエミリが空を飛ぶカットは素晴しかった。この空間的ダイナミズムがもうちょっと普通のシーンでも見られると良かった。予告動画を見るとダイナミックなシーンばかり使っているのでそういう映画に見えるがほとんど予告に使われているシーンで尽きている。

 キャラクターが3Dっぽく見えておもしろかった。これはけっこう凝った部分らしい。陰影がパッキリと分かれておらずレイトレーシングみたいになっている。

 バンティングの連れてるイマジナリは何者なのかわからなかったけどかわいかったね。

 寺田心くんの声変り具合がちょうどいい感じだった。鈴木梨央ちゃんは上手い。

 というわけで、傑作というほどではないけどなかなか見るべき部分もある作品でした。

 初日の夕方に行ったのにやばいくらい客が入っていなかったが大丈夫かね。ディズニーの新作とかいろんなのと公開日が被ってしまったが。