慶應大学で開催されたジャン=イヴ・ジラール先生のセミナーに自力で行ってきた。初めてお会いした。私にとってのジラール先生はハロプロ志望の少女にとってのつんく♂のようなものである。緊張した。しかし持っていったご著書にサインも頂けたので満足。トゥイッターで知り合った人にも会えたし。慶應大学の方々もありがとうございました。
内容は"AGAINST SYSTEMS"と題して、いわゆる公理的実在論や無矛盾性証明を批判するものだった。私はタイトルから事前に以下の論文と関係するだろうと察知してそこそこ読んでから臨んだのでかなりお話を理解できた。今回のジラール先生のお話が難しいと感じた方は以下を読むのがオススメ。"Transcendental syntax Ⅳ : logic without systems"
BHK解釈とか「テスト」とか「フ」と「ヲ」という定項による算術の構成とかが論じられている。
この論文にはあまり出てこないが、今回のお話では「何故A⇒Aか?」が重要だと力説しておられた。(私が「インタラクション*1」について質問したのに対しても「そんなことよりこれ」という感じだった)。これがまだ私には難しくて理解しきれていない(事前に緊張してコーヒーを飲みすぎて尿意で頭がぼおっとしていたのもあり…)。最近のホームページでもこの問題が論じられているのでもう少し調べて考えてみたい。→Logique 2.0
*1:あんまり質問意図が伝わっていなかったかもしれないが…