曇りなき眼で見定めブログ

学生です。勉強したことを書いていく所存です。リンクもコメントも自由です! お手柔らかに。。。更新のお知らせはTwitter@cut_eliminationで

2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『ひぐらしのなく頃に』とかいうアニメシリーズを見た!(ホラーかと思ったらSFだった、SFかと思ったらとんだ茶番だった)

ひぐらしのなく頃に 保志総一朗 Amazon ゼロ年代の暗いアニメをいろいろ見ていた流れで見た。暗いアニメというのは『ぼくらの』とか。 cut-elimination.hatenablog.com しかし辛かった…… OVAも含めて全部で98話分見たのだが、おもしろかったのは最初の7, 8話…

『映画 先輩はおとこのこ あめのち晴れ』とかいう漫画映画を観てきた!(言えたじゃねえかオブザイヤー)

なかなかおもしろかった! 先輩はおとこのこ 1巻 (LINEコミックス) 作者:ぽむ LINE Digital Frontier Amazon テレビアニメも全部見てから臨みましたよ(原作は読んでない)。キャラクターデザインがかわいい。現代の最先端の絵柄ではないか。たびたび挟まる…

【悲報】英語で論文を書くの、大変すぎる

このほど、初めて論理学の国際会議に論文を提出した。通るものなのかどうかはよくわからない。もちろん英語で書いた。大変だった。指導教員の先生にだいぶ直してもらったのでなんとか形になったが、己の英語力と論文力のなさを痛感した。↓の本をしっかり読ん…

インプットしまくる天才とインプットしない天才

このところ『リーディングス 数学の哲学』という本を読んでいる。数学の哲学の重要論文を翻訳して集めたものである。 リーディングス数学の哲学ゲーデル以後 勁草書房 Amazon ゲーデルの論文がいくつか入っている。それを読むと、ゲーデルという人は大大大論…

クッツェー『サマータイム、青年時代、少年時代─辺境からの三つの〈自伝〉』という小説を読みました

めちゃくちゃおもしろかった。私小説執筆の参考のために読んだ。 サマータイム、青年時代、少年時代──辺境からの三つの〈自伝〉 作者:J・M・クッツェー インスクリプト Amazon 著者は南アフリカ出身のノーベル文学賞作家。前に『恥辱』というのも読んだこと…

『メイクアガール』とかいう漫画映画を観てきた!(極めてなにか生命に対する侮辱を感じます)

訳のわからない映画だった! この前の『プロセカ』から二連続でこういう映画に当たってしまったか! メイクアガール (電撃文庫) 作者:池田 明季哉 KADOKAWA Amazon 監督・脚本などの安田現象氏は、YouTubeに自主制作CGアニメを投稿してバズっている人。その…

焦点化した証明と極性の謎(線形論理など)

続きといえば↓これの続き。 cut-elimination.hatenablog.com 豊岡さんが型なし証明論と並べてもうひとつ挙げていた論文がAndreoli "Logic Programming with Focusing Proofs in Linear Logic"という論文。線形論理の世界では超有名な論文だが初めてちゃんと…

漫画映画『ベルサイユのばら』を観てきた!(ベルサイユのアベ)

けっこうおもしろかった! 意外と客が入っていた! ベルサイユのばら 1 (マーガレットコミックスDIGITAL) 作者:池田理代子 集英社 Amazon 私は昔のテレビアニメ版の、出﨑統監督による後半のファンである(全40話のうち19話から出﨑監督に代わる)。 cut-eli…

「外国人観光客2」(連続大河私小説第6回)

(前回はこちら) 札幌に来る外国人観光客にムカついていた加藤晋太郎だったが、特に嫌なのが晋太郎の通うH大学のキャンパスに来る人たちである。キャンパスは広大なので雪遊びができる。それ目当てで外国人が集まってくる。しかし、学ぶために来ている学生…

ヘルマン・ワイルの理論とジラール学派の「型」概念

さらに勢いで↓これの続き。 cut-elimination.hatenablog.com 今回はJean-Baptiste Joinet, Thomas Seiller "From abstraction and indiscernibility to classification and types: revisiting Hermann Weyl’s theory of ideal elements"という論文をちょっと…

『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』とかいうのを観てきた!(Z世代がわからない)

肛門の調子が悪くてしばらく映画をひかえていた。痛みが引いてきたのでひさびさに劇場へ。 本作は、ガンダムジークアクスに席数を奪われているものの、ジークアクスに引けを取らないくらいヒットしているらしい。私が行った回も小さい箱ながらめちゃくちゃ入…

Rule-following(規則に従うこと)のパラドクスと超越論的シンタクス(ウィトゲンシュタイン、ルイス・キャロル、線形論理、相互作用の幾何学(GoI))

前に「型なし証明論」について紹介したので、勢いでもう一つ線形論理を使った哲学の論文を読んで紹介しまっせ。 cut-elimination.hatenablog.com Paolo Pistone "Rule-Following and the Limits of Formalization: Wittgenstein’s Considerations Through th…