ちょっとおもしろかった!
タイトルに「爆アガり」と書いてあったが、週ごとにライブのシーンの曲がかわるらしい。こざかしいことやっとるな。
i☆Risについてはよく知らなかった。『プリパラ』はそこそこ見ていたので声優ユニットかと思っていたけど、もともと声優より歌手・アイドル活動が先行しているらしい。
私はi☆Risのファンでもなんでもないので、なんで本作のようにi☆Risにリスリスランドを救うパワーがあるのかまるでわからなかったが、まあそこはしゃあない。
しかしよく知らないユニットの濃いファン向けの作品を観るというのもなかなかおもしろい体験であった。たぶんファンならクスッとくるんだろうなあという箇所が随所にあるのについていけない。『プリパラ』ネタはわかったが。
話は童話みたいで単純だった。しかしところどころ挟まる細かいギャグがなかなか良かった(内輪ネタはわからんが)。シロリスが泣いてその涙が緑の子の顔面に直撃するとか、そういうネタを詰め込んだところはちゃんと作ってるなあと感心した。
また、i☆Risたちの声の演技が素晴しい。私は最近『ど根性ガエル』とか『ガンバの冒険』を見ているのだけど、これらの作品は、主演の野沢雅子先生をはじめキャストの声がよく出ている。本作はこうした70年代アニメの声優のエネルギーを感じた。各キャラクターが過去を振り返って奮起するシーンとかめちゃくちゃ声が出ていた。
最後のほうのファンのおかげとかなんとかいう話は偽善の匂いがした。まあ本心なのかな。『トラペジウム』にはそういう偽善がまったくなかったので対照的である。ぜひ合わせて観ましょう。