曇りなき眼で見定めブログ

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Mrs. GREEN APPLE 擁護派は私しかいないのか!? その2

 ↓これの続き。

cut-elimination.hatenablog.com

 トゥイッターを見ていたら、擁護とまではいかないが叩く側もおかしいという意見が、私以外にもポツポツ見られるようになった。良いことである。

 というわけでミセス擁護の続き。ミセス擁護というより、非難する人が論理的でないという話が相変らず続く。

やはり普通の人はMVに問題を感じないのではないか

 まず大学教員らしき人人のトゥイートから

今日の現代アート論で、みんなでMVを通しで見てみて、まずいと思う人・そうでもない(騒ぎ過ぎ)と思う人で手をあげてもらったら、大半が後者だった。がーん。コロンブス猿の惑星の話もほんの少し触れて、これを機に高校までに教わった歴史とは違ういろんな視点からの歴史を学びましょう、としか言えず https://t.co/kI7DbOQIQ4

— 風間勇助 (@Kazama_narapu) 2024年6月14日

 これを見て私は安心した。やっぱり多くの「普通の日本人」は問題を感じないのだなあ。一部のインターネッツ過激派が怒っているだけか。

 この風間先生という人は、まず自分の感覚を疑うべきだろう。そして、なぜ自分は問題を感じたのかよく考え、それを論理的に再構成して教えればよい。なのにトゥイッターで学生をバカにするだけして終わりかね。

 そして「コロンブス猿の惑星の話もほんの少し触れて、これを機に高校までに教わった歴史とは違ういろんな視点からの歴史を学びましょう、としか言えず」と言うが、そうとしか言えなかったら大学教員なんて務まらんだろう。何がどう悪いのかちゃんと論理的に説明すればよいのだ。学生の無知(と自分が勝手に決めつけているもの)を学生のせいにするなんて教師失格だろう。

 歴史をよく勉強してみると思ったよりコロンが思ったより悪い奴だとわかる、みたいなことを書いている人は多いが、そんなことはこっちは知っている。それがなんで、MVとミセスまで差別主義者ということになるのか説明してほしい。みんな歴史を知ってるアピールすることに精一杯で、そこまで頭がまわっていないのだろう。

対話し説明する姿勢の欠如

 前回も取り上げた藤井セイラさん。この人は金儲けのためにトゥイッターをやっていそうであまり取り上げたくないのだが、やはり反応してしまった────。論理破綻王こと西村ひろゆきが珍しく私と同意見のようで、それを藤井さんが揶揄している。

もう本当、完全に芸でやってるよね…。ファンの子が歴史を勉強してるのに大人がアホいうな、と思う。 pic.twitter.com/8XR2FGJhCw

— 藤井セイラ (@cobta) 2024年6月14日

 「アホ」とか言わず何がどう悪いのか説明すればよい。できないのか。

 歴史とか人文学とか「勉強」とか、状況を正しく把握したり他人を説得したりするためのものでなく、「わかってる私たち」と「わかってないバカども」を分断する道具みたいになってしまっていないか。先の風間先生もそうだが。そうしたエリート感覚、選民感覚みたいなものは差別同様に有害なものだろうと思うオイラです。

「すべては同根」論

 特にどのトゥイートとかでなはいのだが、アイヌ差別とか沖縄差別とかガザの虐殺とかはすべて、このMVと「同根」であるみたいな論調がよく見られる。そんなわけないと思うのだが。むしろそういう「アイツらは言動が似てるからみんな的だ」みたいな短絡的思考こそが人々を不寛容にし差別や虐殺を生むのではないか。あとそもそも「同根」とはどういう意味か。できれば明確化してほしい。

 こうした短絡的な思考をしないための良い方策は、人文科学をしっかり学ぶことである。

 

追記:続きはこちら

cut-elimination.hatenablog.com