曇りなき眼で見定めブログ

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Mrs. GREEN APPLE 擁護派は私しかいないのか!? その3 貴堂嘉之という先生のインタビューを徹底批判

 ↓これの続き。

cut-elimination.hatenablog.com

 朝日新聞の記事を読んだ。貴堂嘉之先生という歴史学者のインタビューである。有料記事なので無料で読める部分だけ引用する。全部読んだのだが、本記事を書く頃には後半は読めなくなっていた。

www.asahi.com

 こちら。

 問題となった動画は、まず「コロンブス」という曲名が、ずばりそのもの。主人公コロンブスを英雄視し、島に住む人々を「文明を教わる側のサル」として描くこの動画は、明らかに人種差別的な表現であり、植民地支配を容認する表現だと批判されても仕方がない。

 「明らかに人種差別的な表現」とあるが、前回までに書いたとおり少なくとも私には明らかではない。できたら何がどう人種差別的な表現なのか説明すべきだろう。「島に住む人々を「文明を教わる側のサル」として描く」とあるが、細かく言うと、動画の物語は額面通りに受け取れば「島に類人猿が住んでいた」のであって「島に住んでいた人を猿として描いた」わけではない。ミセスのメンバーが差別の意図を持っていないことと合わせると、人種差別的な表現というのは貴堂先生の解釈を踏まえたものであって、その解釈が私には「明らか」なものではないのである。

 コロンブスを好意的に描くと嫌な気持ちになる人も多いから気をつけてね、ぐらいなら私も同意する。差別とかまではいかないと思う。

 また「植民地支配を容認する表現だと批判されても仕方がない」とあるが、こんな政治家みたいな言い方はやめてほしい。「批判されても仕方ない」ではなく「私はこう思うから批判する」とハッキリ言うべきである。批判の根拠をミセスや読者に丸投げするようなこの表現は、そもそも貴堂先生は論理的な批判の用意ができていないのだと思われても仕方がない。

 その後はコロンがいかに悪いやつだったかが書かれている。やはりそればかりで、それがなぜ作品や作者が差別者だという結論になるのかは書いていない。

 たいした根拠もなく人を差別者扱いするほうが私はどうかと思うが。