なかなか面白かった!
最近どんどん話題作が出てくる中国のアニメーションなのでチェックせねばと思って観てきた。CGアニメーションはあんまり観てこなかったけど今後は観ていきたい。小さいスクリーンだった。座席が前すぎて首がイカれそうだった。
獅子舞競技の話だけど、そんな競技が実在するのか未だに判らない。それくらいガバガバなルールの競技なのである。採点競技なのか対戦形式なのかも判らない。対戦形式なら舞とか太鼓とかいらんのではないかという気がする。けどそのガバガバ具合が昭和のスポーツ漫画とか初期の『遊戯王』みたいで味わい深いのである。
かつての『あしたのジョー』や『じゃりン子チエ』と違って現代の日本アニメはストリートとか貧しさを上手く描けていないと思っている。『サイバーパンク: エッジランナーズ』や『チェンソーマン 』もどこか作り物のストリート・貧しさという感じだった。その点本作は出稼ぎとか汚い露店の描写がリアルである。中国も田舎はまだまだ貧しくて大変なのだろう。
とはいえ時代設定はいつなのだろう? スマホが出てこなかったし携帯電話もあまり普及していないようだった。
自然や獅子の色が鮮やかで美しかった。デザインのキメが細かいのも美しさに拍車を掛けている。
クライマックスのみんなが一斉に太鼓を叩く演出は興奮した。こういう単純だが力強い演出は好印象である。最後の「奇跡」は若干「ん?」となったがまあ勢いが良いので赦す。
師匠の奥さんがかわいい。
元チャンピオンの子の隣にいた男の子はけっきょく恋人だったのだろうか? 実は兄で、みたいなオチかと思ったらそうでもなかった。しきりに電話していたのも伏線かと思ったが。
邦題は「獅子ボーイ」の方が良かった。