なかなかおもしろかった!
中編だしそんなに力が入っている感じではなかったが、もとのテレビシリーズはおもしろいし、その番外編的な感じで楽しめた。タイトルの出し方とかアイキャッチが入ったりとか作りがテレビアニメっぽかったし。
京アニは撮影は相変らず良いのだけど、実質的に演奏シーンがなかったので、作画はそんなに力を発揮していないと感じた次第。特にマリンバを叩く絵は技術的に難しかったのか、露骨に楽譜で手元を隠したりしていた。出﨑アニメにハマっている私は、ハーモニー止め絵でなんとかならんかな〜とか考えていた。
葉月とツバメが成長する過程が、精神論でなく具体的な技術的指摘から良くなって精神的にも好転して、という感じで良かった。私は精神論で片付けるアニメには厳しい(高畑勲の影響)。昨日のクレしん映画ではなんか精神論で事が進んでいって不満だった。
cut-elimination.hatenablog.com
久美子がツバメと楽器を運ぶシーンで、ツバメが精神的な成長を見せるのだが、そこでツバメが一人で楽器を押して歩き出すという演出がなかなかニクい。ツバメの心情を象徴しているし、あえて久美子の視点でそれを描くのは客観的で良い。私は客観的なアニメが好きである(これも高畑勲の影響)。
みぞれ先輩の心理がわからぬのだが『リズと青い鳥』に何か伏線があったっけか。誰か教えてください。
奏ちゃんは前作ではやばい奴かと思ったが本作では普通にかわいかった。仕草とか。ツンデレっぽかったり。