アニメ『ベルサイユのばら』見ました。以前に途中まで見ていたのだけど初めて最後まで見た。原作はだいぶ前に読んだので忘れている。
全40話中13話まで長浜忠夫(総)監督で、降板したのち19話から出﨑統(出崎統)監督(チーフ・ディレクター)に代る。前に見たとき、19話であまりにも急激にクオリティが上がるので感動したものである。小黒祐一郎氏の記事も参照。キャラクターの作画にも細かく指示を出していたらしいとわかる。
原作がおもしろいので前半もおもしろいが、出﨑監督に代る後半が圧倒的におもしろい。比較して見られるので、出﨑演出のすごさが最も味わえる作品となっている。よって出﨑入門におすすめ。ハーモニーとか繰り返しとか透過光とか入射光といった典型的出﨑演出だけでなく、時間の的確な操作とかダイナミックなレイアウトとか鳥などのモチーフの配置とか感情の表現とか、細部に至るまで素晴しい。あと小黒さんも続く記事で触れているがオリジナルキャラの吟遊詩人が良い。