なんか耳の痛い本である。
宮崎駿の同名映画がもうすぐ公開なので読んでみた。どういう形でかはわからないが宮崎版に本書は登場するらしい。
内容なのだが、現代の目からすると文明の進歩とかを信用しすぎに思える。宮崎駿はそういうのを批判的に描いてきた人なわけだから今度の映画がますます気になる。
また、消費するだけでなく生産する人は偉い、みたいな話も出てくる。これは駿との親和性が高いかもしれない。私のような高学歴ニート予備軍には耳の痛い話だが。
後半の、先輩に殴られる友達を見てることしかできなかったエピソードは、お話として普通に面白かった。ああいうことってある。私もヘタレだからわかる。
けっこうしゃらくさい本ではあるが、最近はひろゆきの『よのなかの攻略法』とかいう舐めたタイトルの児童書も出てくらいで、それよりは良いかもしれない。というか吉野先生の教えとひろゆき先生の教えと両方に耳を傾けるくらいが子どもには丁度よいかもしれない。