曇りなき眼で見定めブログ

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『好きでも嫌いなあまのじゃく』なる漫画映画を観てきた!(タイトルからラブコメかと思ったけど違った)

 とてもつまらなかった!

 うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!

 おもしろさがわからない、作り手がどこをどうおもしろがってほしくて作っているのかわからない作品を当ブログは「虚無アニメ」と呼んでいる。たとえば『駒田蒸留所へようこそ』のように。

cut-elimination.hatenablog.com

本作は虚無というより単純にクオリティが低いと思う。後述するように監督は宮﨑駿や新海誠に憧れているフシがあり、志は高いのじゃないかと思う。しかし実力が伴っていない。脚本と演出のレベルが低い。

 登場人物がどいつもこいつもうっすらウザい。性格が悪いやつ、なんかウジウジしてて気持ち悪いやつ、作り物っぽくてリアリティがないやつ、そんなのばかりである。

 また話がバラバラで一貫性がない。どうでもいい断片みたいなものが続くだけで繋がっていない。本当の気持ちを言うとか言わないとかのモチーフもあまり活きていない。

 物語は『すずめの戸締まり』をつまらなくした感じだなあと思った(『すずめの戸締まり』自体もそうおもしろくないが)。本作もロードムービーで道中いろいろな人と出逢うが、その出逢いがたいして結末に活きてこない。どうでもいいような出逢いばかりだったように思う。出逢う人はなんか嫌なやつばかりだし、それほどの心の交流も起きない。古着屋の兄妹は話の展開が杜撰すぎた。旅館のやつらはあんなに安易に未成年を働かせていいんか。カフェの人、いろいろ語るわりに話がつまらんぞ。

 ナバリの人たちはセキュリティとガバナンスをもうちょっと考えた方がいい。

 ユキノカミとかいうやつはシシガミとカオナシを合体させてスケールダウンした感じである。既視感があった。宮﨑アニメと比べると画面のダイナミックさとキャラクターの迫力に著しく欠ける。演出と絵作りがことごとく凡庸である。

 作画は総じて丁寧であった。物凄く上手いというわけではないが、ちゃんとしている。またキャラクターもかわいい。かわいいだけに話のつまらなさが目立つ。