たいへんおもしろかった!
映画をやるということなのでテレビシリーズもすべて見た。なかなかおもしろかった。私はメカとかミリタリーにあまり興味がなく、ガンダム視聴者として珍しいかもしれないが人間関係を楽しんだ。フレイみたいなのがけっこう好きなのよ。
本作も前半のラブコメというか昼ドラというかそういう展開が割とおもしろかった(あのキラキラ演出はなんなんだと思ったが)。この辺りは亡くなった両澤さんが書いていたらしい。両澤さんはプロ脚本家と言い難いのにシリーズ構成になって随分叩かれたというが、なんというかその割にはよく書ける人だと思う。
後半はちょっと火薬とビームが飛び交いすぎだと思ったが、まあ映画なんだからこのくらいの迫力があってもよいでしょう。そんなドンパチの最中にさらにギャグっぽいくだりまで入っていて、前半の恋愛と合わせて「詰め込んだな〜」という印象を持った。キャラもいわゆるのじゃロリというかロリババアというかそうのまで出てきてバラエティに富んでいる。福田監督も約二十年ぶりのガンダムということで滾っていたのでしょうな。
『DESTINY』でアホみたいな人間のまま終ってしまったシンが、愛すべきアホキャラみたいになっていて良かった。
↓最近出た、漫画やアニメを題材に倫理学を解説するこの本、デザイナーズベイビーを扱った章で『ミュウツーの逆襲』を取り上げているのだが、絶対SEEDシリーズのほうが良かったでしょう。内容的にもタイミング的にも。ミュウツーはデザイナーズベイビーというより人工生命だし。