曇りなき眼で見定めブログ

学生です。勉強したことを書いていく所存です。リンクもコメントも自由です! お手柔らかに。。。更新のお知らせはTwitter@cut_eliminationで

MTJJ・寒木春華動画らが制作「万聖街」を見た!

 めっちゃ良かった!

animestore.docomo.ne.jp

「羅小黒戦記」の大フアンの私だが、同作のMTJJ監督が(共同)総監督となり、同作を制作した寒木春華動画が制作に携わったのが本作である。原作は漫画らしい。

 コメディなのだが、日本的なものと思っていたボケ・ツッコミ文化が中国にもあって驚く。日本のアニメや漫才の影響だろうか。まあそんなにめちゃくちゃ笑えるという訳でもないのだが、微笑ましくて良い。

 この「微笑ましさ」が本作の良さである。キャラクターがみんな可愛い。web版羅小黒戦記っぽい太い線とシンプルなデザインである。しかし羅小黒戦記が頭身低めの子どもキャラ中心だったのに対し、本作では大人の美男美女が可愛く描かれている。それがそそる。主人公のニーニーと天使のリリィなんてどっちも二十歳前後の美男美女だがなんかやりとりが微笑ましくて可愛い。エッチなお姉さんも出てくる点も羅小黒戦記との違い。

 そして羅小黒戦記web版でもそうだったのでMTJJ氏やスタジオの作風と言えるかもしれないが、小気味良いカット割のテンポと、これでもかと言うほど詰め込まれた小ネタのアイデアの数々。素晴しい。こういう手塚漫画にも通じる「溢れ出る天才感」みたいなのが羅小黒戦記から続く魅力である。どんどん面白いことが思いついて仕方ない、という感じ。

 キビキビとしたキャラの動作やセリフ回しはカートゥーンぽくもあるなあ。

 ゲイっぽいキャラも出てくる。中国はこういうの叩かれそうだけどよくやった。

 ふんわりした作品かと思いきや突如そこそこ緊張感のあるバトル回が途中である。これも羅小黒戦記を彷彿とさせる計算し尽くされた演出・レイアウト・作画なのである。これにはビビった。ぶっちゃけ「チェンソーマン」より遥かにアクションの質が高い。チェンソーマンは無駄な線やカメラワークや動作が多すぎに感じる、というかいちいち比較するのも失礼な程レベルが違う。それでいてその回のサブタイトルは「今回で予算を使い果たしました」とかとぼけて見せる。ニクいね!

 今後もMTJJ監督は勿論このスタジオも追いかけまっせ。