曇りなき眼で見定めブログ

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有名絵画にスープをぶっかける活動に怒る人が多いのは何故か?

 分らない。

 環境活動家がいろんな美術館で有名な絵画(ゴッホとかムンクとかクリムトとかの作品)にスープをぶっかけて何やら抗議活動をしている。今のところぶっかけるのはガラスの上からなので中身の絵画は無事だったというケースしか聴かないが。私は「ほ〜」と思うだけで特に何も感じないのだけれど、インターネッツ上では滅茶苦茶怒っている人をよく見かける。

 何故そんなにこの件に怒るのだろう。何も感じない私がおかしいのだろうか。確かに私は悲しい事件のニュースとかを見てもあんまり犯人に怒りが湧くとかはないので人として何か欠如しているのかもしれない。なので頭を使って考えてみる。怒っている人は

  • 絵とか藝術が好き
  • 環境活動家のような頭のおかしい連中が存在していることに腹が立つ

のどちらかではないかと思う。

 私はこの間もゲルハルト・リヒター展というのに行ってきたくらいでどちらかというと絵とか藝術が好きな類の人間だと思う。なのだけれどそこまで一点一点の作品を深く愛する程ではないので、そんなに怒りたく気持ちは分らない。私の最も好きな絵画はマレーヴィチの「黒い正方形」という抽象画なのだけれど(何点か同じような絵があるが一番有名なのはモスクワのトレチャコフ美術館にある)、あれが汚されたら流石に怒るかもなあ。まあでもガラスで保護された作品ばかりを狙っているし、そんなことは起きないんじゃないか。そして怒っている人で、その作品を愛しているから怒っている、という人はいないように思えた。偏見かもしれないが。もっとこう、価値のある物のその価値が毀損される残念さ、みたいなものに由来する怒りだろうか。しかしそれって所有者でもない人がそんなに怒ることだろうか。

 なので後者の理由で怒っている人が多いのではないかな〜と思う。やっぱり環境保護とかなるべく忘れて暮らしたいもので、それを訴える人がニュースになって目に入るのは無意識に不快に感じるものなのではないかと。だとしたら正当な怒りという感じはしなくなる。そして活動家の目的は果されていることにもなる。

 まあまあまあ。怒らずとも普通に逮捕されて裁かれるだろうし、主張自体は怒らずに考えて是非を判断すれば良いし、という感じではなかろうか。