曇りなき眼で見定めブログ

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新千歳空港に閉じ込められた漢 第2話「覚悟」

 ↓の続きです。

cut-elimination.hatenablog.com

 JRが止まっていることに気づいた私。改札を越えてロビーにまで人が列を作っており、何時間も止まっていることがわかる。どうせすぐ動き出すだろうと楽観することはできない。

 1階の到着ロビーからエスカレーターで上がった2階の出発ロビーにも人がたくさんいる。また充電用コンセントがいろんな人たちのスマホの充電で塞がっていた。座れる場所もほとんどない。床に座っている人も多い。私は3階のレストラン街と4階の映画館があるフロアも確認してみた。やはりちょくちょく床に座っている人がいる。4階は床がカーペット仕様になっているので少し楽そうだ……。

 19時になろうとしていた。アナウンスやJR北海道のWebページによると、懸命に線路の雪かきが行われていて、列車が再開するのは21時以降になるという。インターネットで情報収集するに、道路が封鎖されていてバスも動いていないらしい。私はとりあえずレストラン街がやっているうちに夕食をとることにし、ラーメン屋に並んだ。幸いそれほど混んでいない。

 ラーメンを食べた後、再度2階の出発ロビーに行った。なぜか少しだけ椅子が空いていて、運良く座ることができた。私はパソコンを開き、執筆中の論文を書き進めて時間を潰すことにした。しかし充電がなくなればこれもできなくなる。私は焦りはじめていた。

 アナウンスによると、やはり列車の再開は21時以降になるが、混雑しているため、今ある待機列に新たに並ぶのはよしてほしいらしい。タクシーの待機列にも。これはどういうことだろうか? そしてさらなるアナウンスとして、混雑に対処するため空港の1階と2階と4階を開放すると言う。これはどういうことだろうか?

 私は気付きはじめていた。もう今日は空港を出ることができないのではないか。アナウンスは、「今夜は空港の床で寝ろ」と暗に言っているのではないか。空港内のホテルもいっぱいなのだろう。

 パソコンの充電がなくなってきた頃、21時になった。JR北海道のホームページを見たところ、列車の再開は23時以降になる、と変更されていた。私はタクシーならなんとかなるのではないかと思い、席を立って1階に降りてタクシー乗り場へ向かった。席を立つことはリスクがあった。誰かに椅子を取られたらちゃんと座れる場所がなくなるので。しかし私は賭けた。

 タクシー乗り場もやはりとてつもない行列だった。しかもタクシーは1, 2台しか来ていない。これでは何時間待ってもタクシーは来ない。そして当たり前だが寒い! そのときの千歳の気温はマイナス8度ほどであった。

 私はUberタクシーなら乗れるのではないか、と考えた。タクシー乗り場で列をなしている人たちは実はみんな情弱で、アプリでタクシーを手配できることを知らないのではないか。私はUberタクシーのアプリを起動した。海外で何度か使ったことがあったので勝手はわかる。

 しかし……やはり何分待ってもマッチしない。待っている間、隣では中国系の家族が、やってきた車に乗っていた。運転手も中国系らしかった。これは問題になっている違法な民間タクシーではないのか? もしそうだったらめっちゃムカつく……(単に知り合いに迎えにきてもらっただけだったらごめんなさい)

 とか考えているうちにさすがに凍えてきた。私はスマホを操作する際は手袋を外すのだが、もはやそれが耐えられない。タクシーも無理だ。諦めよう。

 私は覚悟を決めた。今夜は新千歳空港で寝るしかない。そういえば4階の床はカーペットで寝るのに良さそうだったな……

 

 ──つづく

 

 【追記】続きは↓です。

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