いろいろ本を読んでいます。
朱喜哲『人類の会話のための哲学 ローティと21世紀のプラグマティズム』
最近プラグマティズムや推論主義が流行っているし、それらの真理や論理への考え方がジラール思想と近いものがあるんじゃないかと思って、勉強のために読んだ。狙いどおり勉強になった。ローティの分析哲学批判はジラール先生と近いものがある。
著者はよく本を書いたりテレビに出たりしているので気になっていた。企業でマーケティングの仕事なんかもしているらしい。哲学者のキャリアもいろいろあるなあと参考になる。
本書が論じているリチャード・ローティも、アメリカの哲学界では傍流の人で、狭いアカデミアにとどまらず積極的に本を書いたりメディアに出たりしていたらしい。私もそういう物申す系知識人になりたいなあ。
本書の終盤のヘイトスピーチを論じたところは、あまり哲学っぽくない熱い感じの議論になっていた。ここのところは議論としてはまだまだこれからという感じだが、熱意は伝わった。
野本和幸『フレーゲ入門』
フレーゲの入門書だが、伝記的な記述が多い。フレーゲの生涯をなぞりつつ哲学や論理学も解説する、という感じの本。
フレーゲは生前それほど有名でなかったと言われる。理論が先駆的すぎてあまり理解されなかったというのがその要因として大きいが、本書ではさらに、フレーゲが内向的かつ出張を嫌っていて同時代の学者とあまり交流を持たなかったからという理由も挙げている。フレーゲほどの巨人だからその後ちゃんと評価されたわけだが、やはりそういう外交努力は大事だなあと思った。まあ外交というか、白人男性だからというだけで有名になりやすくて下駄を履かせてもらってる人も多いだろうしそういうのはくだらないと思うが(ノーベル賞とかいうくだらないイベントを見てそう思った)。
佐山豪太著・村田真一監修『新版 ロシア語使える文型80』
ロシア語中級者向けの本。最近私は語学学習におけるフレーズの重要性に気付いたわけだが*1、これはロシア語版のよくあるフレーズ集である。特に会話でよく出てくる。たいへん勉強になった。
一つ一つのスキットが長めなので文脈がわかるし読解の勉強にもなる。会話の内容が妙に生々しいのも良い。CDも付いていてリスニングの訓練もできる。
桑野隆『もっと知りたいロシア語 初級から広げ深掘りする』
偉大なロシア学者の桑野隆先生が書いた本。ロシア語の初級を終えた人向けに、文法や語彙やロシア語史のおもしろい話をたくさん挙げている。ロシア語マニア向け。

