けっこうおもしろかった!
小さめのシアターでしかやってないぞ!
吹替で観たがなかなか良かった。特に古舘寛治氏のかえるくんが軽妙で良かった。
タイトルは「めくらやなぎと眠る女」だが、同名作品も含めた6個の村上春樹の短編小説が原作となっている。私は春樹作品はけっこう読んでいて、本作のもとになった6つもすべて読んでいる。よく覚えているのとあまり覚えていないのがあるが。「バースデイ・ガール」は中学の国語の教科書に載っていて繰り返し読んだので物凄く印象深い。「かえるくん、東京を救う」も好きな話。
短編を合体させて一本になっているわけだが、無理なく仕上がっていると思う。春樹らしい雰囲気である。モラルと貞操観念の低い感じとか女の描写が気持ち悪い感じがそのままで良かった。最近は潔癖な映画が多いので。かえるくんだけSFだけど、「かえるくん、東京を救う」が収録された短編集でもかえるくんだけSFだったのでそれでいいのだ。
登場人物がみんなそこそこブサイクなのがおもしろい。ブサイクというか人中やほうれい線やおでこの皺なんかがリアルに描かれていて、美化していない日本人という感じ。春樹小説ってなんとなく美男美女がオシャレな会話をしているというイメージがあるが、実際はこれくらいがちょうどいいのかもしれない。単にオシャレなイメージがあるだけで、作中で美人と言及されるキャラクターは春樹作品には実は少ないと思う。かえるくんはだいたいイメージの通り。
原作の会話のおもしろさと譬喩的なイメージのおもしろさが、丁寧な作画と声の演出で上手く表現されております。春樹ファンは観ましょう。かえるくんが好きな人は特に。
ねじまき鳥ってカケスなのだなあ。

