言えたじゃねぇか…←絶対これを言わせにきている。そんな話だった。
意外と客が入っていなかった。
すとぷりがなんなのかいまだによくわかっていない私(この前の紅白歌合戦も見ていない)。VTuberっぽいがVTuberとも違うらしい。けっこう活動歴も長いらしい。なんで莉犬くんは耳と尻尾が生えているのかもよくわかっていない。
本作は哲学的に非常に興味深い。本作のようなフィクションと現実の間みたいな話は、一部の哲学者が大好きだと思う。前に観たi☆Risの映画は現実世界のi☆Risと同じ存在と思われる絵で描かれたi☆Risがフィクションの異世界に入っていく話だったが、本作は現実のすとぷりの過去を架空の話で描いている模様。
cut-elimination.hatenablog.com
というわけで現実とフィクションの関係がまた違う。『古畑任三郎』にSMAPが出たとき、SMAPはSMAPの役をやったが、劇中のSMAPは現実とは違う架空の設定を持ったグループだった。それに近いかもしれない。というかそもそもすとぷりというのは現実に存在する人間たちということでいいのだろうか。それもわからない。VTuberはそのへんが曖昧だが。
などなど、いろいろ考え甲斐のある映画です。なのですとぷりファンでなくても、フィクション論に興味のある哲学徒や文学徒は観るといいでしょう。アニメ映画としての見どころは特にないけども。
しかし企画の経緯なんかを調べてみるに、ななもり。という人は素行はあれかもしれないが仕事のできる人なのだな〜と思った。ラストの種明かしはちょっとナルシスティックだが。