曇りなき眼で見定めブログ

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ウォルトン『フィクションとは何か』読書会記録其ノ弐拾・第Ⅲ部第8章3節まで(復習編)

 こちらの復習編。

 予習編でウォルトンは規約による説明を批判していると書いたが、全面的に否定しているわけではない。規約は十分条件ではないというだけである(302-303ページ)。となると私の考えとしては、実写映像を鑑賞する際には生理的に必然に発見できる真理が、アニメだと規約に依存していたりとか、そういうことになるかもしれない。

 VTuberについても興味深い説を。水車小屋ならば、絵を見ることが水車小屋を見ることだと想像するというのは容易に理解できる状況だが、バーチャルなキャラクターだとどうだろう。「実際にキャラクターを見ている」という状況とはいったい。このあたりがキャラクターの存在の面白い点だと思う。マンガやアニメでモニターの中のバーチャルなキャラクターが外に出てくると言う展開があるが*1、現実でもそのような想像は可能なのだろうか。 

*1:といっても具体例が思いつかない。『電影少女』は読んだことがないけどそんな感じだろうか?