曇りなき眼で見定めブログ

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キミは『プリンセスチュチュ』を見たか?(難解な女児アニメ)

 おもしろいけど難解。

 某氏から薦められて見た。

 薦めてくれた人は『少女革命ウテナ』も好きでよく熱弁している。本作も『ウテナ』に似ておとぎ話のような世界であり、かつまた『ウテナ』のように難解である。ただし『ウテナ』のような耽美な絵柄ではなくあくまで女児向けのかわいい感じで、それが話の難解さとアンバランスなのが興味深い。原案伊藤郁子・監督佐藤順一というのは『セーラームーン』のメインスタッフで(伊藤郁子氏はアニメーター)、同じく『セーラームーン』のメインスタッフだった『ウテナ』の幾原監督とは近い作風である。

 それと、薦めてくれた人はいわゆる「脳破壊」的なストーリーが好きらしい。本作も主人公あひるの恋は最終的に実らない。しかし悲劇的な感じではなく、良い脳破壊である。

 バレエをモチーフにした作品だが、私はバレエが全然わからないのであまりちゃんと楽しめてないかも。バレエを知ってたらもっとおもしろいのだろうなあ。しかし踊りの作画は素晴しいと思った。デフォルメされたキャラクターなのにちゃんとリアルなバレエの動きに見えた。

 あひるがみゅうとという「王子様」の男の子に恋をするところから話が始まるのだが、どうも後半ではみゅうとが空気みたいになってしまっていてアカンかった。ふぁきあというもうひとりの男の子キャラクターのほうが目立っている。というか後半ではふぁきあがほぼ主人公であった。

 あひるの友だちのりりえという子が異様に毒舌というかモラハラキャラで、これがなんでかよくわからなかった。なにか掘り下げがあるのかと思ったらなかった。