出﨑アニメをいろいろ見ていたがいったん休憩して富野監督作品を見ることにした。私はロボットアニメがそんなに好きではないので富野作品をあまり見ていない。それじゃあアカンので見ることに。
富野監督がガンダムの前に作ったのが『無敵鋼人ダイターン3』で、その前が本作。1977年放送。
ガンダムに比べたら遥かに低年齢向けで、主人公は幼いし敵キャラもコミカルである(主人公一家が一般人からのけもの扱いされるのは苦しいが)。と思ったら後半で敵の「人間爆弾」なる残虐非道なギミックが出てきて驚く。人間の体内に時限爆弾を埋め込んで、あえて主人公サイドに助けさせて炸裂させるのである。ヒロイン的なキャラもこれで爆死する。敵は毎回メカ・ブーストという怪獣を製造して挑んでくるのだが、人間爆弾のほうが効率が良いとか身も蓋もないことも言っていた。
そのようなシビアな展開とともにもう一つ本作をアニメ史上の重要作にしている要因が、金田伊功による作画である。特に人間爆弾初登場の第16話は素晴しかった。ポーズやアクションが大胆である。それと表情やビームの軌道の大袈裟さも特徴。
アニメ史に興味があったら必見です。