曇りなき眼で見定めブログ

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『バービー』とかいう映画を観てきた!【しかもケンでな】

 まあまあおもしろかった!

 原爆どうのこうので話題になる前から、なんかしゃらくせえ雰囲気があって気になっていた。↓の竹田ダニエル先生のツイートとかなんかおもろい。

『バービー』、試写で観ました。みんなが想像する100倍「現実社会」を描いた作品!!男性社会のアイデンティティ問題、女性の「完璧でなければならない」生きづらさ、ミレニアル vs Z世代の価値観のズレ、ミソジニーの気持ち悪さ、全部キュートかつ辛辣に観客にぶつけてくる。日本中が「目覚め」そう🎀 pic.twitter.com/YZB0BpLjva

— 竹田ダニエル (『世界と私のA to Z』6刷突破) (@daniel_takedaa) 2023年7月28日

私を目覚めさせられるもんなら目覚めさせてみなさいよ、的な気持ちになる。

 公開後には目覚めてるっぽい人たちのやたら難しい言葉の多い感想ツイートがたくさん出てきて、やっぱ難しい映画なんかな〜とちょっと怖気付いた。まあとにかく観ました。

 

 たしかに難しいことを言いたくなるような映画であった。最初はバービーがバービー世界のフェミニズムを現実世界に伝える話かなと思ったが、現実世界ではバービーのせいでフェミニズムが遅れたとか言う子も出てくる。なのでそんなに単純な話ではない。

 だんだんと見えてくるのは、男らしさとか男社会(家父長制)への批判であった。なるほどね〜と思った。男社会とかそれに目覚めたケンはかなり戯画化して描かれている。と思う。私の周りにはケンとか人形会社の幹部とかセクハラ言う肉体労働者みたいな人はいないのでそう思っただけかもしれないが。で、その男社会がバービー・ランドを侵食するけど、なんか言葉による洗脳解除みたいなので解決していく。この辺りはリベラル系の大学みたいだわ。

 漫画家の奥浩哉先生がこんなことを書いて炎上していた。

映画、バービー観た。最初の方はお洒落だし可愛いし笑いながら観てたけど後半になるにつれてだんだん冷めていった。なんか強烈なフェミニズム映画だった。男性を必要としない自立した女性のための映画。こんなの大ヒットするアメリカ大丈夫なの? pic.twitter.com/hNqkOQy0By

— 奥 浩哉 (@hiroya_oku) 2023年8月11日

奥先生の女性観とかフェミニズム観はやや歪んでいる気もするが、しかし共感できる部分もある。男のダメな部分を誇張して描いて、それを男でない人たちが見てクスクス笑う、という陰湿さを感じなくもないのである。というのを奥先生は「強烈なフェミニズム」と言っているのでは、とチャリタブルに解釈した次第。

 私も本作を観て目覚めたいと思ったが、「いやいや、流石にそんな男はおらんでしょ」と思ってしまう程には私は「目覚めた」コミュニティにいたようである。

 

 最後の方のなんかメッセージが詰ってそうなシーンはよくわからなかった。またちょっと論理学の問題のことを考えてしまっていた(最近は映画を観ながら論理学の問題を考えてしまう)。

 

 しかしバービーというコンテンツはマリオ以上に何も知らないので、ギャグがあまり理解できなかった。セットや映像をあえてオモチャっぽく作っているけれど、その元ネタがわからん…