見ましたか皆さん！
原作はニコニコ漫画でちょっと読んだことがある。まあ最近よくあるワン・アイデアのたいしたことないラブ・コメという印象。
しかしアニメが妙に力作だった。異様と言ってもいいくらい映像が作り込まれている。作り込みがアニメとしての面白さに結びついていると言い難いのが異様さに拍車をかけている。
ヒロインの髪の毛の作画や、街並みや教室の美術がかなり細密である。動きもところどころ一コマになっている。撮影も凝っていて、空中を舞う埃の粒子が見える。レンズ(パース)やアングルといったレイアウトもこれでもかというほど工夫している。こんなしょうもないラブ・コメものの映像にどうしてそんなに凝るのか、制作会社や監督の狙いは何か、よくわからんのである。アニメというのは話のスケールに合った映像を作ることが大事だと思うのだが。
話は今のところ特に面白くないし、内言が多いのも原作の問題ではあるが作劇として下手である。一話のクライマックスのヒロインのセリフも演出に力が入りすぎていて不自然で拙い。などといろいろ不味いところも多い作品なのだが、この異様な凝りようはなんか目が離せないものがあり、今後も注視したい。
