曇りなき眼で見定めブログ

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【感想】『かがみの孤城』なるアニメーション映画を観てきた!

 おもしろかった!

 真田ファック!!!!!

 私は原恵一監督時代の『クレヨンしんちゃん』を見て育った世代なので、相変らず矢島晶子さんも出演していて嬉しくなってしまった。原監督の映画はそこそこ見ている。『オトナ帝国の逆襲』と『アッパレ!戦国大合戦』のクレしん二大傑作は私も大好きである。あと『暗黒タマタマ大追跡』も好き。『カラフル』も思春期に観たのでけっこう心に残っている。

 辻村深月先生の小説もちょっと読んだことある。

 私はエンタメ小説を殆ど読まないのだけれど、最後の「七匹の子山羊」が云々というのは多分エンタメ小説特有の理屈なんだろうなと思った。それでよく解らなかった。リオンのお姉ちゃんが何だったのかとかも。謎解きのところはクライマックスっぽい音楽を流した割にはちょっとダラダラしていてアカンかった。原作小説ではどうなってるのだろう。こころがイメージを見ているというテイで普通に書いたのだろうか。あまり映画に落し込めていない感じはあった。こころが見ていない事を提示するのはもっと仄めかす程度でバッサリいっても私は良かったかもしれない。まあミステリーをアニメでやるのは難しい。

 しかしこういう粗探しが申し訳なくなるくらいなんだか良い映画だった。『カラフル』を観た時の私のような若い人に観ていただきたい。私も不登校気味だったなあ(今もだが)。人間関係とか生きることの難しさを丹念に描いている。

 とにかく誠実な映画である。キャラクターはみんな現実的な造型になっているし(嬉野以外は)変な声の人も出てこない。ハーゲンダッツを食べる動作なんかも丁寧である。原監督のアニメ観がよく出ている。私はアニメっぽいアニメは嫌いなので(と言いつつ好きだけど)こういう作品はどんどんやってほしい。

 最近のアニメ映画では普通だが、キャストに声優と実写俳優、そして芸人、それもそれぞれベテランと若い人が混在していて、演技の質が違うのが気になった。というのは『フィルカル』の声優論を読んだところだからで、気になっただけで別に悪くはない。演技の違いも楽しみましょう。