なんかそこそこおもしろかった。
驚いたことに、あんまりテニスをしていなかった。マフィアとの追いかけっこが主だった。私は『新テニスの王子様』は読んでいないけど『テニスの王子様』は(だいぶ昔に)読んでいて、けっこう試合ばかりやっている印象がある。
今作はアメリカでの話なので青学とかイケメン選手たちがそもそもあんまり出てこない。竜崎とのお話である。私はよく知らないが、ミュージカルが好きなファンはそれでいいのだろうか、とか思っていたらクライマックスで無理矢理に総登場して笑ってしもうた。この無理矢理感がテニプリの良いところだと思う。幸村と手塚に繋がるところも無理矢理で良い(私はDecide版というのを観たが、Glory版だと違うのかも)。
あのテニスボールはなんなのだろう。というか最初のところでボールを打ったのは誰だったのか? けっこう謎を残したまま終っている。あとドレッドのお姉ちゃんはなぜ足にラケットを付けたのか!? これが本作最大の謎である。
とにかく、フルCGで、ミュージカルで、あんまりテニスをやらずテニス部メンバーも出てこない、という新しさ、冒険精神はおおいに評価したく、それなりにおもしろかったです。
新海誠先生も褒めていたけど、このとおりだと思う。
『リョーマ!新生劇場版テニスの王子様』、原作未読なので不安もあったんですが、素晴らしい作品でした!本格的なミュージカルで、ありきたりな作劇作法よりも「いかに観客を楽しませるか」が常に優先されていて、クライマックスの突きぬけたパワーには笑いながらも胸を衝かれて。良いもの観たなあ。
— 新海誠 (@shinkaimakoto) September 13, 2021