曇りなき眼で見定めブログ

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難しい日本語「〇〇なさすぎる」と「〇〇なすぎる」

 日本語ネイティブの私だが正しいのか正しくないのか判断できない表現がある。それが「〇〇なさすぎる」と「〇〇なすぎる」の使い分けである。

 まず以下を比べる。

  • (1) アイツは自覚がなさすぎる。
  • (2) アイツは自覚がなすぎる。

これは(1)が正しいように思われる。(2)は不自然だ。

 では次はどうか。

  • (3) アイツは自覚が足りなさすぎる。
  • (4) アイツは自覚が足りなすぎる。

ほらもう既にちょっと微妙である。どちらもありなようなどちらも変なような。

 続いて

  • (5) アイツは仕事ができなさすぎる。
  • (6) アイツは仕事ができなすぎる。

これは(5)が正しいかな。

  • (7) アイツの机は汚なさすぎる。
  • (8) アイツの机は汚なすぎる。

これは明らかに(8)が正しい。

 恐らく「ない」に「すぎる」が付くと「なさすぎる」になる。(1)のように。「できない」は「できる」に「ない」が付いているのでこれに「すぎる」を付けると「できなさすぎる」になる。それが(5)となる。対してもとから「〇〇ない」という形の語に「すぎる」が付くと「〇〇なすぎる」になるのだろう。(8)とか。しかし「足りない」はどちらのケースなのか分らないからややこしいのである。同様に「不甲斐ない」も微妙になるだろうか。

  • (9) アイツは不甲斐なさすぎる。
  • (10) アイツは不甲斐なすぎる。

やや(9)優勢か。「足りない」は「足りる」という動詞に「ない」が付いていて「不甲斐ない」は「不甲斐」という名詞に「ない」が付いているという違いがあるがそれが関係しているのだろうか。

 「せわしない」はどうか。「せわしない」の語形成がどうなってるのかわからんが。

  • (11) アイツはせわしなさすぎる。
  • (12) アイツはせわしなすぎる。

これは(11)が圧倒的に良く思える。

 結論はないです。わからん。